1300年の中で賞味期限は17日間

てなわけで、千年以上経ている割には、今月27日で賞味期限が切れる、キトラ古墳の玄武の壁画公開に行って参りましたー！＼(≧▽≦)／

あ・・・1人で、だけどね(平日の為)



真昼12時に近くの駅から出発。駅員さんに尋ねると75分待ち。
フェルメール展の3時間に比べれば大した時間ではないので、あっさり行くことを決定。1人だと身軽だし。そして橿原神宮前からバスで飛鳥へ。飛鳥という土地へ入ると何だかここの時間はゆっくり流れているような気になります。空が、森が、空気が流れているのに、止まっているような気さえしてきます。石舞台古墳を見下ろす丘でご飯を食べていた時は、民家が見えなくて古代にいるみたいでした。
道路も人ものんびりしているんですが、小学生の時よりも資料館らしきものが増えてちょっと、ね・・・。箱物を作っても人がいないのでは、あまり意味がないのでは？と思うのですよ。発見された宝物館を作るのはいいけれど、飛鳥資料館以外に色々作らなくてもいいんでないかい？これではお客さんは分散して維持する赤字だけが増えると思います。自然を壊さないでそのまま維持するのがよっぽど大変だけど、やっぱ自然は大切にしてほしいな。箱物を作りすぎて自然が全くなくなった大阪に住んでいる大阪人からの希望です。

でも、飛鳥は小学生に来た時からあの風景が変わってないことがすごいです！そら若干は変わっていますが、道がまんまでした。小学生の時にてくてく歩いたあのせまい長い坂や、川べりの田んぼまで記憶に残っていたまんまでした。ちょっと嬉しかったです。


さてさて、雲1つない真っ青な初夏の空の下、飛鳥資料館に着いた時には60分待ち。

あ、減ってる！ラッキー！

すると、並び始めて100人後ろぐらいから拍手が。なんと、4万人突破記念でその人が朝日新聞社から記念品としてデジカメをもらって写真を撮ってもらってました。うをっ！もう少し後から来れば！！しかし、3万人の時には朝日新聞社のヘリコプターに乗れるプレゼントだったのに比べれば、デジカメだから、あんまり悔しくもないのですが。かなりランク落ちたような気がするのは私だけ・・・？ヽ(´ー｀)ノ
そこから更に1時間近く待たされ、やっとこさ玄武の公開場所へ。この部屋は特別に隔離されているので、入場制限がされています。この時点でかなり足腰ヘロヘロ。突っ立っているってのも疲れるやね。

しかーし！やっとご対ー面ー！と思って部屋に入ると、かなり薄暗く、おまけにそこから更にとぐろを巻く人達・・・。

も、もう一気に足が萎えた・・・。＿|￣|○

最後の力を振り絞って立っていましたが、わずか10Ｍがあれほど長く疲れるとはね（笑）貧血出てたよ・・・。＿|￣|○
そして、今度こそ本当にごたーいめーん♪階段の上から地面の方を覗き込むと、この為だけに作られたダイヤモンドワイヤー(日本製)で切り取られた生玄武の壁画に目に入ってきました。


『青いターバンの少女』以来の感動をしてしまいました。

普通に『あー良かった』ぐらいで通り過ぎると思っていたのに、こんなにすばらしいものだとは・・・言葉がありませんでした。悠久の時を経たものに出会えた感動なのでしょうか、心の奥底で泣きそうにになったのは秘密です。

本当にありがとう！文化庁！君らの失態（考古学者は犯罪と言っている）で永遠に見ることがなかったであろう玄武を見られるなんて！本当にありがとう！ヽ(´ー｀)ノ（かなり嫌味です）鶯嬢とキトラ古墳をカーナビで探しまくって、指し示す場所を見ても工事現場のプレハブ小屋みたいなのがポツンと立ってるだけで・・・近所のおっちゃんが薄ら笑いを浮かべていたのがものすごく印象的でした。

中見られないんじゃ、キトラ古墳の道標立てまくって誘導しても意味ないやんけ。


今度は、車で静かな飛鳥を楽しみたいな。