忍者ブログ
主にアニメ・ゲームネタ(BL含む)をWEB辺境地でほそぼそと書いている、世間で言う「負けモノ」女でございます。 愛を持って書いてるつもりですが、本音と言う名の毒吐きが多いので、心にゆとりがある方のみご覧下さい。m(_ _)m
HOME ≫ Entry 「GS3妄想SS第二弾」 ≫ [328] [327] [326] [325] [324] [323] [322] [321] [320] [319] [318]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

もうすぐGS3の発売日ですね~♪
予約された皆さん、楽しんでくださいね~♪
第二弾は紺野先輩の話です。

僕か俺か迷いましたが、優等生タイプなので素直に「僕」で。
違っててもノープロブレム!!щ(゜Д゜щ)
だって、まだ発売してないから(笑)

無茶苦茶な話ですが、もう少しおもしろくすれば良かったと反省。
良ろしければ読んでくださいな♪
▽つづきはこちら
紺野先輩のプライベートレッスン」


昼休みのはばたき学園の食堂は人でごった返していたが、30分過ぎる頃にはちらほら空席も目立ってきた。
入り口を入ってすぐ右側のテーブルで、紺野玉緒は穏やかな優しい笑みを浮かべて座っていた。
彼の目の前には一つ年下の女の子が、楽しそうにアルバムを眺めている。
持って来た簡易の薄いアルバムには、小学生時代の玉緒が写っている。
女の子はそれを一枚一枚楽しそうに眺めていた。
ふと、一枚の写真が彼女の眼に留まった。
色素の薄い髪の毛と同じ色の瞳を持つ少年が、真ん中でピースサインをして笑顔で納まり、隣には戸惑い気味の玉緒と肩を組んでいた。
「紺野先輩って小学生の時はとても可愛いかったんですね。女の子みたいです。」
ニッコリと笑って、顔を上げた。
それを聞いた玉緒は眼鏡を恥ずかしそうにずり上げた。小学生の頃内気な性格とそのほっそりとした外見で、女の子みたいとよく言われていた。
「うん、小学生の頃は引っ込み思案だったからね・・・。」
「今は可愛いより男らしいカッコイイ先輩ですもんね!」
「ありがとう。君からそう言われると何だかすごく嬉しいな・・・。」
純真な笑顔で見つめる女の子に釣られた玉緒は、恥ずかしそうに笑んだ。
「背も高くなって体格もいいですし・・・。あっ!もしかして中学生の時は運動部に入ってたんですか?それで背も伸びたとか?」
楽しそうに尋ねる女の子に、右肘で頬杖をついていた顔が、少々困ったものに変わった。
「・・・ううん。勉強しなきゃいけなかったから、運動部に入らなかったんだよ。体格がよくなったのは・・・そうだな、姉のせいかな?」
苦笑しながら、玉緒は女の子から視線を逸らした。
「え?紺野先輩にはお姉さんがいらっしゃるんですか?初耳です。」
「うん。姉もね、はば学なんだよ。卒業後料理の専門学校へ行って、今は管理栄養士としてあちこち走り回っているよ。」
言ってから、玉緒は写真中央に納まっている色素の薄い髪の毛の男の子を指刺した。
「僕の隣に写っている尽のお姉さんと姉もはば学の同級生なんだ。」
「へえ~・・・。すごい偶然ですねえ。」
女の子は愛想笑いではない相槌を打つ。その純粋さも玉緒が魅かれる理由の一つだ。
「じゃあ、お姉さんが栄養管理して、身体作りのお手伝いされたんですか?」
「う~ん、手伝いというよりは実験台かな・・・。」
「じっ、実験台ですかっ!?」
「ごめん、言い方が悪かった。姉がカロリー計算してくれたんだよ。」
「すごーい!うらやましい!」
ダイエットが趣味のようになっている女子高生は、どれだけ食べると太るかがわかる面倒なカロリー計算をしてくれる身近な存在は大変ありがたいものだった。
「そうかな・・・。先ずは姉からもらった献立表通りのものをきちんと食べることから始めて・・・。それだけじゃなくて運動して筋肉量も増やさなければいけないし、、睡眠も必要なんだ。要は規則正しい生活をすればいいんだけれど。」
「何だかアスリートみたいですよ、紺野先輩。」
「困ったな・・・。そんな大袈裟なもんじゃないと思うけど。
献立表も料理の献立ってわけじゃなく、摂らなきゃいけない栄養素が含まれてる食品が書いてあるだけだよ。その食品をg単位で計算して料理を作ってくれるんだ。
三大栄養素の身体を作るたんぱく質、身体を動かすエネルギーの炭水化物と、エネルギーでもあり細胞膜やホルモンや血液を作る脂質、それらを動かすビタミン・ミネラルとかをどれだけ摂ればいいかが書いてあるんだ。まあ、脂質は摂りすぎると体内で脂肪として蓄積されるから気をつけなきゃいけないけどね。そこは栄養士目指してる姉だからね、簡単なんだろうけどさ。炭水化物は身体を動かすエネルギーとして朝と昼はしっかり摂る。そして夜は少なくする。摂る栄養素もタイミングが必要なんだって。たんぱく質であるお肉は低脂肪で高たんぱくを食べるんだ。そうすると、太らないから。」
普通の高校生の会話とは思えない内容がすらすら出てくる玉緒を、後輩の女の子は口をあんぐりと開けて驚いていた。栄養素の名前ぐらいは聞いたことがあるが、その役割について考えたことなどないからだ。
「食事制限して摂る時にも気を付けて・・・すごいです・・・。やっぱり本格的ですよ。プロの人がやるから・・・。」
「制限は炭水化物とたんぱく質だけだよ。まあお菓子はそんなに食べることはなかったから苦痛は感じなかったけど・・・。女の子は甘い物制限されるのは嫌だものね。」
「はい・・・。」
一度大きく頷いて顔を上げると、彼女の真剣な眼差しがあった。それほど甘い物とはこの子にとって重要なのかがわかり、玉緒は思わずかわいいと思って吹き出した。
「もし甘い物を最近食べ過ぎたなあと思ったら、代わりに果物で我慢するといいよ。それとカフェインも取ると脂肪を燃焼してくれるよ。ただし砂糖は抜きでね。」
教え子に優しく諭す教師のように、玉緒は穏やかに微笑んだ。
女の子はその知識に感心しながら、話を続けた。夏に向けてのダイエットの参考にしようと考えていたからだ。
「あ、運動もハードなことするんですか?」
玉緒が笑ったことに気に留めずに、彼女は興味津々で尋ねた。
「そうだなあ~。走ることとダンベルだから、そんなにハードじゃないかも・・・。早朝走ったりウォーキングするのはダイエットになるんだ。夜は筋肉を作る。だからもっぱら夜のご飯が食べた後に軽くダンベル運動した後走り込み。食べる前に運動すると、カロリーも消化してくれないんだ。・・・でも流石にプロテインは断ったけどさ。」
困ったように、彼は頭を掻く。
「プロテインって・・・?」
女の子には初めて聞く言葉だった。そのことに気付いて玉緒がああ、と頷く。
「男の筋肉っていうのは女性のと違って、身体を鍛えると筋繊維を一度ダメージを受けてぶちぶちと切れるんだよ。筋繊維っていうのは筋肉の細い筋の束と思って。そして修復して増強、つまり筋の一本一本が太くなる。寝ている時に成長ホルモンが多く分泌されるんだけど、それの働きで筋肉の合成が促進される。プロテインというのはその修復と増強の手助けをするんだ。でもさ、そんなにマッチョになって格闘家になるわけじゃないんだから。それに、ネットで調べたら年取ると筋肉がぼろぼろになるから止めた方がいいって書いてあったら、姉さんの趣味を入れないでくれって頼んだ。」
「お姉さんの趣味って、何ですか?」
「格闘技の試合が好きなんだ。パッと見、大人しそうな雰囲気の人なんだけど、筋肉のぶつかり合いが好きなんだって。僕には理解しずらいけどね。」
爽やかな笑顔が印象の玉緒に、格闘技は対極にありそうだと彼女は思った。
「それに、勉強してる方がよっぽど楽しいしさ。」
照れて、彼は付け加えた。
「そうですか・・・。すごいお姉さんですねえ。あ、鍛えるの何年続いたんですか?」
「2年間。流石に3年目はエスカレーターと言えど、受験しなきゃだし、それに身体も大きくなってるからいいかなって思って、止めた。」
「2年間頑張ったんですね~。」
と感心した後、心の中で女の子は呟いた。
『気付いてないかもしれませんが、2年間肉体改造計画に付き合った先輩もすごいんですよ・・・。』
結局、昼休みの50分予鈴までの間、玉緒の講義は続いたのだった。



FIN


<あとがき>
多分、紺野先輩はお姉ちゃんと一緒の水泳部に入って
お姉ちゃんの特製栄養ドリンクで細マッチョになったんだろうと思います(笑)
姉ちゃん中学時代水泳の記録保持者ですから。
まあ、妄想やからええか。

拍手

PR
●この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
E-mail
URL
コメント
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード
●この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
魔弓
性別:
女性
職業:
店員
趣味:
にゃんこいじり
自己紹介:
私の誕生日があの緑のカエル型宇宙人(ケロロ)と同じというのと、漢友鶯嬢がおすぎとピーコと一緒の誕生日ってのいうのと、どっちが哀しい?
バーコード
ブログ内検索
カウンター
※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【魔弓】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog