声優口演行ってきた

先月というか去年になりますが、12月23日大阪の新歌舞伎座へ声優口演を観にいってきました。

12月と言えば、大好きな「純情ロマンチカ」のイベントで大好きなキャストさん(野分役の神奈延年さんと宮城役の井上和彦さんにゲストが堀内賢雄さん)が出るのに、東京で年末ということもあって無理で
更にクリスマスに「ヘルシング」最終巻を皆で見ようというイベントが急に決まって
これまた観にいきたかったけど、無理で・・・。

休みもなく、精神的にやさぐれかけていたところに・・・

大阪で声優口演があることをジョージ中田さんのツィッターで知って悩んだ挙句行くことにしました。
休みがないのですが、家から20分の距離の新歌舞伎座で、暇になる午後3時開演。


しかも今お咎めCDで

好感度ドキューン！と急上昇


の千葉繁さんに、ロッキーの声で超有名な羽佐間道夫さん、言わずもがなの野沢雅子さん、山寺宏一さん、若本規夫さんのご出演。


これを超豪華声優陣と言わずして誰を言うのか!?


ってぐらい豪華でしてね。


決めちゃいましたよ！


結論：無理して行って良かった・・・

▽つづきはこちら

声優口演とはチャップリンの無声映画に声をあてるという・・・
チャップリンが無声でもわかりやすく表現したものを
わざわざ根底から覆すというもの(笑)

ぶっちゃけて言えば、チャップリンの映画に生でアフレコをするんですな(*´ω｀*)


さて、音楽とともに羽佐間さんを筆頭に野沢さん、若本さん、千葉さん、山寺さんと出てこられたんですが、
早速台本そっちのけで勝手に進行する羽佐間さん(笑)

「だからスタッフに言ったでしょ？
羽佐間さん、台本あってないようなものだから。」
と山寺さんに突っ込まれておりました。
しかも、役柄と正反対の若本さんと千葉さんは超無口。
野沢さんもつっこまないから、自然と山寺さんがツッコミ＆司会進行フォローに回ることに・・・。

もう大ベテランなのに、この中では一番年下な山寺さんでした(ノ∇≦*)


さて、最初はチャップリンの「移民」という映画のアフレコです。
羽佐間さんがチャップリン、ヒロインは野沢さんという決してアニメでは見られない配役でございます。
勿体無いのは主役もできる千葉さんが様々なモブ役に回るということ。
色んな役を瞬時にこなしていく千葉さんすげー！！щ(゜Д゜щ)
若本さんは途中でマイクをぶっ壊しww、スタンドマイクから手で持つマイクに変更しておりました。
若本さんもしゃべればすぐに銀魂の松平のとっつぁんになります。

しかし、これがすごすぎる！！щ(゜Д゜щ)
役者魂をまざまざと舞台上で見せ付けられた、名演技でございました！щ(゜Д゜щ)

羽佐間さんはチャップリンらしくとぼけた間が絶妙で素晴らしいし、ヒーローばかりの野沢さんはキュートな女性だし、若本さんは「嵐にしやがれ」のナレーションになり(←何か違う？)、千葉さんはテンション高くないけどおもろすぎて、会場全員爆笑続きでございました。



しかし、真打が次に来るのです―。


山寺さんがチャップリンの冒険の全役を1人でこなすのです！Σ (゜Д゜;）
20名ぐらい？いたでしょうか？
警察署長はたまに銭形のとっつぁんになったり、
ヒロインの女性もおばさんもモブ役も全て山寺さんです!!Σ (゜Д゜;）


何がすごいって。
それが、きちんと1人1人のキャラになっているということ。


きちんと全員のキャラが違う。


これはすごいことです。
今の若手さんは、自分が演じ分けているつもりなんでしょうが、それはあくまで「つもり」なのです。
演じ分けられてないのです。
何故なら、皆同じ間でしゃべるから。
一度音だけで聞いてみるとよくわかります。
しゃべり方と間がどの役やっても一緒なのです。
そんなわけないでしょ？それぞれのキャラは別人格なのですから。
でも、今はそんなジブリのようなしゃべり方ばっかの声優さん達ばっかなんで、違いがあまりわからないかもしれません。


ちなみに、山寺さんこれに台本付けてません。
大まかな筋はチャップリン研究家の方に教えてもらっていたんですが
その場の雰囲気で言葉を選ぶので、全て同じということは絶対に有りえないのです。


これってすごい。


会場内は老若男女、幅広い年代層の方がいらっしゃってます。
アニメファンだけでなく、映画ファン、チャップリンファンもいらっしゃいます。
それなのに、会場内の笑いがずっと止まらないのです。

山寺さんがアフレコしている間、ずっと笑っているのです！(;゜∀゜)=3
私腹筋吊りましたよ(ノ∇≦*)


すごすぎて何も言えない。


ただただ拍手で、素晴らしい演技を絶賛しました！(_≧Д≦)ノ彡☆

山寺さんが終わった後、再び全員舞台上に出てこられた時に、羽佐間さんが感じ入ったように「こんなすごい役者はしばらく出てこない」とおっしゃってました。
本当にそう思いましたよ。

最後の挨拶の時に、野沢さんが「”新歌舞伎座”で声優口演やるって言われて、（歌舞伎座と名の付く舞台に女は立てないから)うそでしょう！？って言ったの。でもスケジュール見たら本当に新歌舞伎座って書いてあって、この舞台に立ててすごく嬉しかった！」とおっしゃられた時に、私は「ああ、本当にこの人は役者さんなんだ・・・。」としみじみと感じました。
今の声優さんなら、絶対東京ドームか武道館のコンサートで言う言葉ですから。

真に声優たる口演（口で述べる話芸）でございました。
東京でのイベントはこれでチャラどころか、お釣りきましたがなΣ(´д｀*）
最後スタンディングオベーションしたかったぐらい、感動しました(ノД`)
誰もしなかったから立ち上がらなかったけど・・・。